アイキャッチで盛大にネタバレしているのですが、私のドールが骨折をしてしまいました。

 骨折までの経緯

ある日写真撮影を終え、「可愛い写真が撮れたね~ 次はあのコスプレかなぁ😊」なんて呑気にななちゃんの服を脱がせてそのままメンテナスを行っていた時のこと。ん?なんか捻じれてない?と捻じれに気づき修復をしたはいいものの 足が中々直立状態になってくれず、「あれ? まだ治ってない?」と股関節を上げ下げ。

「いや、捻じれてないぞ?」と足を下げながら「なぁーんだちゃんと直立状態になるじゃん!」と力を込めた瞬間。

ガコっ!! っと嫌な音が股関節から…😨

血の気が一気に引き、パニック状態に。

寝かせて保管をするようになってから体重が一か所に係らないようにクッション等を使い 分散させるようにしていたのでムキになって足を真っすぐにしなくても良かったのです。(めちゃくちゃ反省しました。)

こうなったら直すしかない!! ダメ元で足を開いてみよう😤

と数日間情報をさらいながら思い立ち ここから骨折した足の修復作業が始まりました。

足の捻じれを直す方法はこちら

 

足(故障箇所)を開く前に知っておきたいポイント

使用したもの

  • カッター
  • 十字レンチ(17㎜)
  • スパナ(5/8インチ)
  • 3M Scotch スーパー多用途2
  • ロックタイト 263(ネジロック)
  • ビニール紐
  • 梱包用テープ
  • 信越シリコーンke45t
  • ステンレス製 3/8インチ 30㎜ボルト、ナット

シリコンドールの場合

  • 故障箇所に近いパーティングラインに沿って開きましょう。
  • ラップを使用して傷口を保護、養生も頭に入れておきましょう。(途中で中断を余儀なくされた場合など)
  • 工具はカッター、十字レンチとスパナがあれば十分。

今回の故障箇所は股関節のギア(下)部分。膝の方へと続く連結部がねじ切れてました。(どんだけ力入れてんだよ😓)

開いて故障している部分の状態を把握しなければ何も始まらない!ということで故障箇所に一番近い場所のパーティングラインに沿ってカッターの刃を入れていきます。<私は最初から大きく切り開いたのですが、最初は3㎝~5㎝くらい切れ込みを入れてスキン下のウレタンフォームを更に切り、関節位置を確認してからの方が切り口が小さくて済むでしょう。また一気に切るより何度か刃を入れて少しずつ切る方がパーティングラインに沿って綺麗に切れます。>

露出した故障箇所を見るにこれは修理できそうだと推察できたので工場へ相談。

その日の内に「OK. 修理に必要なもの送ったげる。部品は注文しなくちゃならないから時間かかるけどいい?」とお返事が。

「いいです!お願いします。」と何とかなりそうな雰囲気が出てきたのですが…

この時点で部品が来るまでになんとかしときたい問題がありました。

ナット溶接されてね?

困った。はっきり言って素人ですからどうすれば良いか全く分からない。言わなきゃいいのに工場に「楽勝ですよ!へへへ」みたいなこと言っちゃったから相談も憚れる。(バカですね 笑)

無駄に長くなっちゃうんで割愛しますが、結局部品が届くまでにいい方法が分からず、部品が届いたと思ったら ご丁寧にナットが溶接されたギアボックスだったりして、分からないままに金やすりやらナットクラッシャーやら最後にはリューターまで購入して火花散らせたり。

ええ。散々でした。散財しました。🤬

どうにかしなきゃと躍起になった素人は手が付けられません。その片鱗をこちらの画像から察していただけるでしょう。(遠い目)

で、その後。

ホント笑っちゃったんですけどリューターまで使って溶接箇所を削っていざ外すとなった時十字レンチがやけに軽く簡単にナットが外れてしまったんですよね。溶接箇所削ったんだから当たり前だろ?と思われるでしょうけど、そもそも緩まないように軽く溶接されているだけというのは1つ外して分かってはいたんですよ。なんか行ける気がして溶接が付いたままのボルトも一応回してみたんです。

外れちゃいました。ポロっと。

いや、外れんじゃねーよと大笑いでした。(ここまでくるのに結構時間がかかってたのでホッとしました。)

ギアの取り換えは特に言及することもないでしょう。敢えて挙げるならば、外す前に写真を撮っておいた方が良いですね。取り換えるときに参考にできます。あとはボルトロック(液剤等)を利用するかどうか。これは作業をしてみて必要かどうかを判断されてください。私は念のため使用をしました。

最後はスキンの修復です。

スキンの修復の前にまずは工業用アルコールなどで切り口の断面の脱脂を行いましょう。

私はスキン修復を2工程に分けて行いました。まずはシリコンを接着できる接着剤を使用して切り口の下3分の2を接着しました。表面に接着剤が出てこないようにしてナイロン紐と梱包用のテープで切り口を固定、圧着。次に信越シリコーンを使用して穴埋め、表面を整えて完了です。シリコーンシーラントを使用せずに工場から送られてくるであろう補修材(スキンと同色のシリコン補修材)を使用すればなお良いでしょう。
リューターを使用したせいでスキンが少し黒ずんでしまいました😢

これも何とかリカバリーする予定です。

 

今回の骨折から学んだこと

この骨折の直接的な原因は何でしょうか?これはドールの扱う時のちょっとしたことでした。私はドールの関節を動かすときドールの右横(右手横)に位置取り関節を動かしていたのですが、いつもドールの左足を動かすときに上手くいかなかったのです。これはドールの関節の動く方向に真っすぐ力がかからずに力が逃げてしまっているためでした。

つまり、関節が曲がらない方向に大きく力がかかりその負荷に耐えられなくなったのが原因だったのです。真っすぐ足を下すために足の付け根を抑えながらこれを行ったのもまずかったです。面倒くさがらずに関節を動かす側に位置取り動かしてあげれば骨折は起らなかったでしょう。

関節の曲がる方向に真っすぐ力をかけるように心がければ必要以上に力は必要ありません。関節が動かないときは無理に力をかけたりせず、一旦、関節が捻じれていないかなど可動する範囲で動かしてみて様子を見たり、相談できるところや人に相談をしましょう。


最後までご閲覧いただきありがとうございました。

ご自分で修復をされたいと考えられているお客様(申し訳ございませんが、当店でご購入いただいたお客様に限定させていただきます。)がいらっしゃいましたらご相談くださいませ。

工場から送られてくる修復キットは交換パーツと補修材です。送料(現状5,000円未満、変動する可能性がございます。)はお支払いいただく必要がございますので 予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

なにかご不明な点やこういう動画が見たい等ご要望がございましたら お気兼ねなくお問合せくださいませ。

Close ✕

Elsa babe

女神 シリーズ

Zelex

Show value(s)

Irontech

Show value(s)

Sigafun

Show value(s)